げんこつ団HP内“稽古場覗き穴”の団長ページ
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そういえば先日、撮影帰りの深夜の電車内に、
ギターとちゃぶだいとクーラーボックスが、散乱していた。
ドアが開いてすぐの場所に。持ち主の、居ないままに。
何がどうなって、こうなっているんだろう。
持ち主は、どこに行ってしまったんだろう。
持ち主は、ギターとちゃぶだいとクーラーボックスで何をしていたんだろう。
頭の中で、勝手な想像物語は膨らむばかり…。
まあ実際は、バンドマン崩れの若者かおっちゃんが、
ちゃぶ台とギターと、クーラーボックスで持参したビールで、
花見でもして、あげく酔っ払って、
置いていってしまったのかもしれないけれど。
いや。実際は、まったく想像だに出来ない壮大な何かが、
あったのかもしれないけど……。
そして乗り換えた電車は、出発時間を越えてもしばし謎の停車。
ホームでは駅員が走り回っていた。
そんな風景を眺めていたら、ホームを物凄い速さで横切るおじさんが、
私の乗った車両のドアに向かっていきなり、「ハゲオヤジ!!」と叫んだ。
いや私は、ハゲでもオヤジでもない。
「ハゲオヤジ!携帯返せ!ハゲオヤジ!」
物凄い剣幕。しかし叫びは、なんだかリズミカル。
「ハゲオヤジィ!携帯返せぃ!ハゲオヤジィ!」
それはラップか?ラップなのか?
どうやら全部のドアに向かって、怒鳴り続けている様子。
怒鳴り続けたまま遠ざかっていった。
これまたいったい、なにがあったんだろう…。
そして何より、ハゲオヤジ!と叫んでいるオヤジも、またハゲである。
気になる。ハゲオヤジとハゲオヤジの間で、いったいなにがあったんだろう。
しかしすぐさま車内アナウンス。
「車内トラブルが発生しました。只今車内点検を行って…、あ…!
只今、点検終了いたしました! 発車します。」
なにがどうしてどうやって、一件落着した…?
そう思う間もなく、電車は何事もなかったように、動き出しました。。。
…深夜の電車は、摩訶不思議です。
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