稽古風景

おっさん。

寒い風を感じると急にふと思い出すのは、風船おじさん。
当時はまったく興味がなかったが、時間が経つにつれ、不思議と思い出される。

おじさんの奥さんによる本がとっくのとうちゃんに出ているそうだが、
とりあえず今のところはまだ、読む気がしない。

今のところ、自分がそこに勝手に感じる、闇雲で無茶苦茶な浪漫が好きだから。
あくまでもそれは勝手なものだし、勝手なものだと自覚しているから。

その行為は間違いなく馬鹿だ、だからこそ、とてつもなくワクワクする感覚を与えてくれる。

その裏に、どんな事情がありどんな絶望があろうと、
或いは、どんな希望がありどんな夢があろうと、
もしくは、どんな浅はかな計算やどんな思惑があろうと、
とりあえずその行動は、とてつもなく、清清しい。
そしてもし、行動の後に慌てふためいたとしても、それはあとの祭りだ。

誰も無事を確信しなかった、つまり、そこにあるのは色々な「さよなら」だけ。
あとの祭りが開催されたかどうかは知らぬが、それがあろうがなかろうが、
それはまあなんと、無茶苦茶に清清しいことでしょう。

今はまだその感覚だけを、自分勝手に楽しみたい。
結局、ニュースなんかになってしまったものは、受け手の勝手な玩具になるもんだ。

飽きれば忘れる、それだけだけど、そんなもこんなも含めて、ふわふわふわふわ、


飛んでけ、おっさん。どこまでも。

 

夜歩き。

ひょんな事から夜歩きを楽しんだ。
ここでいう夜歩きとは、繁華街を歩く事ではない。
私が好きなのは、なるべく人通りのないシンとした住宅街を、 ただぶらぶらと歩く事。

本当は、生まれ育った町の外れの学校の近く…、
怪しい倉庫の立ち並ぶ高速道路の下、 人通りが全くない工業地帯、
東京湾の海の臭いのする道を、 夜歩きするのが一番好きだ。

やけに非日常な空気がありつつ、 やけに現実的な空気も漂う、
あの場所の、夜は特に、なにか特別な感じがする。

まあただ今はそこに居ないので、住宅街を歩くしかない。

ここいらの住宅街は、夜静かだ。
家々は立ち並んでいるのに、物音ひとつしてこない。

中で皆、死んでんじゃないだろか。
全部、空っぽなんじゃないだろか。
静かなお陰で漠然と、そんな妄想を膨らませつつ歩く事が出来る。
或いは、家々の中ではそれぞれ夜な夜な、物凄い楽しげな団欒が催されていると想像しても、楽しい。

暑くもなく寒くもない今は、夜歩きにピッタリだ。
気が向いたら、またぶらぶらしよーっと。

えーっと。それだけ。

あ。ちなみに写真の中央から少し右に、
なんかやたらでかい人みたいなのが写っているけど、多分それは単なる錯覚です。
２メートル以上の背丈の人とすれ違った記憶はありません。
 

○○フルとか。

音楽とか映像とか美術とか何だとかで、
国籍とかスタイルとか何だとかを問わずに、好きなものがあったりする。
それらはだいたいにおいて、 以下の言葉があまり似つかわしくない作風だ。
パワフル・ソウルフル・ハートフル

ただそのどの作品やどの活動も、どんどん解体し紐解き暴けば、
その根源的な原動力として、必ず、その３つが存在する。
パワフル・ソウルフル・ハートフル

もちろんその言葉から受ける一般的な印象とそれは、掛け離れているかもしれない。
それらは、例えば、熱く爽やかで暖かだったりはしない。
でもそれはある。 それなしにはあれらの作品や活動はないだろう。
いや人間である以上、それなしには何も出来ないだろう。

力・魂・心。それを欠いては何も出来ない、何も産み出せない。
どんなことをするでもどんなもんを作るでも、
いくら熱くなかろうと爽やかでなかろうと暖かくなかろうと、結局のところ、それだ。
結局のところ、パワーとソウルとハートだ。

…そんな事を急に思った。 理由は特にない。
だから自分もこれからも恥じずに、自分なりのパワーとソウルとハートを、たぎらせねばなるまい。
いやだけど。

ただやっぱりそれらの言葉は恥ずかしいので、なんか違う呼び方をしてみよう。
えーと、とりあえず。○○フルと、△△フルと、××フルでいいか。

これからも自らの、うんちゃらフルと、なんちゃらフルと、ちょめちょめフルを、たぎらせてこう。

自分なりの、ウンチャラと、ナンチャラと、チョメチョメを、熱くたぎらせてこう！


…あ。ぜんぜん関係ないけど、ウンチャラとナンチャラで思い出した。

こないだ、ウッチャンナンチャンのウッチャンの方を肩に担いで、
ジャングルジムを登らなきゃいけない、という、夢を見た。
ちゃんと登れました。

さむ。

さみいです。今日は特にさみいです。
でもなんだかかたくなに、半袖です。
どれだけ耐えられるか、試してみたくなってきました。

そのせいか先日風邪をひきました。
めったにひかないのにひきました。
ところで風邪は、ひく、んだろうか、しく、んだろうか。
まあいい。ともかく、ひきました。

私は普段風邪はあまりひきません。
馬鹿だからなんだろうと思います。
しかし、夏の間に蚊に一回も食われなかった時と同様、
それを自慢したと同時に、やられました。
更に馬鹿です。

そろそろ台本を終わらせねばなりません。
今月末にはすでに撮影期間が控えています。
風邪などひいている場合ではありません。
気合でなんとかしましょう。だいたいのもんは気合でなんとかなります。

半袖のまま気合でなんとかしようとし、実際気合でなんとかなりつつあります。
なんかやっぱ馬鹿です。更に馬鹿です。

そして『フルチョア』もやはり、馬鹿な事になっております。
どうぞ覚悟あれ。