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台本を覚えるのがむちゃくちゃ早いのは、植木。
げんこつでは一回しか本読みをせずにすぐに立ち稽古に入るが、
早い時には1,2回でもう、台本を持たずに稽古する。
その中でも、脈絡のないセリフや掛け合いの少ないものは多少苦手なようなので、
言葉よりも流れで、覚えているのだろうと思われる。
ただ、覚えちゃったからといって、時々台本を持って来ない。
あと、何故か頑なに、台本の事を“シナリオ”と言う。何故だ。
そして、振付を覚えるのがむちゃくちゃ早いのは、春原。
逆に植木は振付けた傍から振りを忘れるふしあり。
そのため振り付けが決まったらとりあえず春原に振りを写し、春原はそれを記憶する。
振りが決まれば、植木の春原を呼ぶ声がこだまするのが常。
そして時に、音楽に合わせて作られた微妙な振りを、的確にカウントに換算する。
換算機能付き記憶装置。
ただ、客演高園も振りを覚えるのが早く、そういった人が居ると、そ知らぬ顔して時々サボる。
サボり機能付き記憶装置。
そしてダンス練習になると、音楽を延々リピートさせるのが大庭。
鬼のような再生再生の繰り返し。皆、音楽が流れれば反射的に踊り出す。
止まぬ踊りのリピート&リピート。誰が倒れようと誰が嘔吐しようとリピート&リピート。
しかし意外に当の本人は、涼しい顔して踊り続ける。
そして、静かに稽古を見守っているかと思いきや、
隣の人の持ち物に密かにイタズラをしているのは河野。
先日も望月の持ち物にイタズラ描きをしたらしい。
気付かずに鞄にしまっても、誰にも何にも言わずに放置。
そのイタズラをしている姿は、誰も見た事がない。
そのイタズラの理由は、常に、かわいいと思ったから。
げんこつ団の稽古場には、イタズラ妖精が潜んでいる。
そして、稽古中に時々感想を述べているのが大場。
おかしいよ、変だよ、そうじゃないよ、ツボ、などなど、時々端の方~から聞こえてくる。
時々褒め、時々毒づいている。が。端っこの方~にいるから、私にはよく聞こえない。
おまけに声が高く、流れるように流暢に言い放つため、私の耳に捕らえきれない時が多い。
何?と改めて尋ねると、なんでもないなんでもない、と赤い顔で首を振る。
私には、それがおかしい。