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~稽古場覗き穴~ 
げんこつ団HP内“稽古場覗き穴”の団長ページ
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最近、稽古場にて思うこと。

植木はもちろん、右腕で。いや両腕で。
私の台本を見て、私のやろうとしている事や、私がやりたい方向を、
的確に理解し、体現してくれる。
また、どうすればそのシーンやネタが的確に表現出来るか、
時に私よりも明確に、その方向を指し示してくれる。
これ以上なく信用出来、これ以上なく信頼出来る。
それ以上の言葉が見つからないが、
信用や信頼という言葉にしてしまうのはなんだか陳腐だと思えるほどに、
深く信じることが出来る。
そんな存在が近くに在るという事は、長い年月が培ったものにしろ、
ある意味、奇跡だ。

そして、団員に限らず他の演者たちも、何より私の書いた台本のシーンやネタを、
なんとかより良く表現しようというスタンスに、立ってくれている。
勿論改めて尋ねた事はないが、そう感じる。
それもまたとても、恵まれていると思う。

作品よりも自分自身が目立とうとする、
そんなスタンスの演者。
何が面白いのか分からないけどとりあえず言う通りにしとくよ、
そんなスタンスの演者。
こういう役はいいけどああいう役はやりたくない、
そんなスタンスの演者。
この登場人物のこの気持ちの流れがおかしいから演じられない、
突然そんな事を言い出す演者。
あ~、本当はこういうの好きじゃないんだろうな~、というオーラを、
そう言いはしないが、なんだかいっつも、発している演者。

例えばそうした演者が、居ない。
色々な時期を経てきたからかもしれないが、
そんな今の環境が、とてもとても、恵まれていると思う。
最初からそうだったら、そうは感じなかったかもしれない。
いや、最初からそう在る事は、不可能だったかもしれない。
どこかにたまたまの部分もあるかとも思うが、
思えば少しづつ少しづつ、そうなってきたような気もする。

そしてまた、自分自身においても、ここで何をやるのか、
これまでの時を経た事で、その分、更に更に、明確になってきている気がする。
良い試行錯誤をする意思はあれど、今、迷いは一切ない。

それらはやはり全て、今までの時を経てこそのもの。
そうして言わば内側が、固まってきたように感じる。

奇跡の戦友である植木と共に、大事な戦士達を引き連れて、
今後もまた、良い戦いをしていきたいと思う。
時には戦場を選ばず、何か新たな敵とも、戦っていけたらいいなあ、とも思う。
何より12月の戦いに向けて、気持ちを一切緩めずに、
戦闘訓練を怠らず、やっていきたいと思う。
 

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